帰りの車の中で

日付超えた頃、帰宅。今日はバグがどうにも取れず、ずるずると残っているうちに定時を回り、21時を回り、22時を回り、帰宅限界時間を回り、23時が過ぎようとしていた。私は今日一日、一刻も早くバグを取ろうと焦り、帰宅限界を眺めて焦っていた。私の帰宅限界は22:40。それは終電ではなく、終バス。これを回るとタクシーを使うしかない。結局バグは取れなかった。
帰りは客先のリーダーの方の車に乗せてもらった。私の他にも何人か同じようにして帰った。その人は明るく気さくな方で、「君たちを送ったら帰りが日付を超えちゃうよ。残業代も出ないのに。」と冗談交じりにぼやく。仕事で話す会話と、時間外に話す話題は違う。他愛のない会話だったが、気が少し楽になった。