東証の株誤発注事件についてもの申す

最近何かとニュースにあがる、東証のシステム障害。この前は3時間の取引全面停止だったが、今度は発行済み株式を超える売り注文と、その取り消しがきかなかった不具合なのだそうだ。
ソフトを作って生活している私にとっても対岸の火事とばかり言っていられない。こんな問題を起こしたら、夜中だろうと、いや親の死に目であろうと呼び出しがかかるだろう。こんな問題を起こさないよう、開発者は細心の注意を図らなければならない(MUST)。しかもこのシステムは東証という日本金融市場の中枢を担うものなのだから、その重要度は他の比ではない。特に注意を払うべきであろう。
と、前置きした上で私は言いたい。完璧なシステムを作るのは難しい。こんな発注など想定外なのだ。正常系の試験は割と簡単だが、異常系の項目を洗い出すのは大変なのだ。電子レンジに猫を入れて乾かそうと考えるヤツもいるなど考えつかないのだ。そんなバカをフォローしていられるほど開発者に余裕がないのだ。
システムに不具合が、とか言われているが、そこは株の世界。すべてが自己責任で事が動く世界。システムダウンで大損をしたとしても、それはそんな脆弱なシステムを信用していたユーザにも責任がある。他の分野でならともかく、株の世界でシステムがなんて言い訳は通用しない。ましてや今回の原因は単純ミスによる誤入力であるし、丁寧に警告まで出たという。今回の件に関しては、システムうんぬんと言うよりも、みずほ証券のアホをどうにかすべきであろうと思う。