エミリー・ローズ

前もって何の情報も無しに、何となくみた映画。サスペンス系。
ある神父がエミリーという少女に施した悪魔払いの儀式。結局彼女は亡くなってしまうのだが、医学的治療を中断したことについて神父は罪に問われてしまう。神父を弁護する女弁護士は悪党でも無罪にしてしまうやり手かつ野心家。裁判を通じて、彼女の身に取り付いた悪魔の存在が語られる、というお話。
結論から言って、私は面白いと思ったが、あまりおすすめはできない。かなり好き嫌いがハッキリ分かれるのではと思う。私が注目したのは、陪審員に問いかけるシーン。医学的治療の必要性を主張する検事と、悪魔の存在を主張する弁護士。カメラも陪審員の目線で撮られていて、自分も陪審員の一員のように感じられる。日本でも陪審員の制度が始まると言うけれど、イメージばかりが先行している感がある。この映画のような極端な例はないとしても、一つしかない真実に対し語られる検事と弁護士の主張を正しく判断できるだろうか。嘘のような話に対し、正義を貫き通せるだろうか。などと考えさせられた映画なのでした。