自分を知的に見せるための本

先日の日記に、今新書がブームであると書きました。NHKのクローズアップ現代によると、一番売れていた本はこれだったそうです。

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)

で、読んでみた。この本では一貫して「頭の悪い話し方」を紹介しています。例えば、他人の権威を笠に着る、自分の価値観だけでものを判断する、具体例を言わず抽象的なことばかりを言う。なるほど確かにその通りです。では頭がよい人の話し方はどうするのか?と思ってずっと読んでいくと、最後まで頭の悪い話し方に終始していたました。つまり、頭が悪いと思われる話し方をしなければ、頭がよいと思われるという逆説的な論法なのだろうと思います。それは一理あるとも思えますが、私は正直すごく物足りなかった。
そのあと本屋をぶらついて、たまたま手に取った本がこれ。
頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

頭がいい人の「自分を高く売る」技術 (角川Oneテーマ21)

出版社は違えど、実は同じ著者が書いているのです。しかし、前述の本で物足りないと思っていたものがそのまま書いてあるような本なのでした。どうすれば頭がよく見えるか、に主眼を置いて書かれています。例えば、秀才に見える人物として小泉総理や堀江貴文さんをあげ、論点を明確にする、スローガンを示す、敵をわかりやすく示す、などといったテクニックを書いています。
これを読んだ私の率直な感想は、なんで前述の本とセットにしなかったんだ!って事です。言うなれば、前者はディフェンシブ、後者はオフェンシブなのです。どちらかというと私は後者が好きですが、時間があれば両方を読み比べてみることをおすすめします。
いや、時間がないなら詭弁のガイドラインを読んで下さい。もうなんて言うか、これだけで十分な気がしてきた。。。