着信アリ

着信アリ(通常版・2枚組) [DVD]

着信アリ(通常版・2枚組) [DVD]

携帯電話に掛かってくる、発信者が自分の電話番号の着信履歴。その着信は未来の日付で記録されていて、その時間に死ぬという「死の予告」。その着信は電話の持ち主を殺した後、その携帯電話に記録されているメモリの中から次の犠牲者を選び出す。中村由美(柴咲コウ)の周りで起こり始めた殺人の連鎖から逃れるべく、彼女はこの事件の謎を調べ始めた―。
なんというか、設定が「リング」そっくりだなと思っていたのですが、見てみるとやっぱりリングでした。ただリングと違うのは、リングは「ビデオテープとブラウン管テレビ」というアナログ的な世界なのに対し、この作品は「携帯電話」というデジタルな世界であるということ。リングはビデオのダビングで人に見せて広がるというのに対し、この作品ではメモリ内部をあさって広がるというのだから、ユーレイもケータイを使う時代なのかとちょっと感心しちゃいました。ただ、デジタルと心霊は相性にちょっと無理があるというのが私の率直な感想。ウィルスとかならまだわかるのですけど。
ただ、怖さという点では○ですね。死の予告電話に使われる着メロが何ともいえない不気味さを演出してました。その他の演出でも、変な隙間から出てくる手とか、目には見えないのに鏡に映る人影とか、多少ベタでも効果抜群の恐怖感が味わえました。鏡の代わりにケータイのカメラで「いるはずのないものが写る」という現象を表現できるというのはありだなと。