日本の国境

日本の国境 (新潮新書)

日本の国境 (新潮新書)

日本は国土面積でいうと世界で56番目ですが、領海の面積は世界で6番目なのだそうです。海洋国家ニッポンの国境は海。しかしそのことを意識している日本人は少ない。そのような語り口からこの本は始まります。昨今、日本はこの国境線の攻防に揺れています。中国とは尖閣諸島のガス田開発で。韓国とは竹島の領有を巡って。ロシアとは北方領土の帰属を巡って。日本の国境は、連合国とのサンフランシスコ条約で決められたのだそうです。しかし、条約の締結国でもない3国が勝手に領有権を主張し争っているのが現状。しかし日本も全く非がないというわけでもなく、事なかれ主義による過度の国際配慮がこの問題を複雑化させている面もあるようです。
この本が出版されたのが2005.3月なので若干認識のずれも見られますが、ここ最近の旬の話題を取り上げた一冊といえます。おすすめはできますが、若干内容が堅くて少々読みづらい点を考えて、★3つ。