ザ・サーチ

ザ・サーチ グーグルが世界を変えた

id:yng13さんからのお勧め本。
ウェブ進化論という本でも言っていたが、これからのコンピュータ世界の主戦場はネットの「あちら側」にある。もはや検索することの代名詞と言えるGoogleは、どんなキーワードに人気がありどのサイトへクリックされたかの流れをつかんでいる。これはマーケティングをするのに非常に役立つ。そのキーワードを検索した人はどんなものに興味があるのか分かれば、それに関連した広告を掲載することでより効率的な広告を打てるのだ。今はまだ検索結果を皆で共有するようなシステムになっているが、今後は検索履歴などから個人の趣向なども考慮した個人向け検索も出来るようになるだろうというようなことにも言及している。そう考えると世界の情報の渦の中心にいるGoogleは恐ろしい存在のようにも思える。
検索と切っても切れない関係であるGoogleに重きを置いてはいるが、YahooやAmazon、AOLなど他の検索エンジンについても詳しく書いてある。また、Googleを賛美するだけではなく、その裏側のやや汚い部分も取り上げているのですごくバランスがよい。ただ長いのが難点。内容は詰まっているものの、ページ数が多い。この本を読むにはちょっとした覚悟が必要と思えるほど。まるで映画ロードオブザリングをみているよう。
とにかくお勧めではあるので、★４つ。