金沢ぶらり無計画の旅2日目

チャンカレ

二日目はまず金沢工大周辺へ。日曜日なので学生はまばらだった。金沢工大もすでにみんな知ってる人は卒業してしまったし、会いたいと思うような先生もいなかったので本当に学校に行っただけだった。学生証兼カードキーがないので施設には入れない。それでも卒業生を名乗ったら大学の図書館(ライブラリセンター)にはゲスト扱いで入れてくれた。私はここでしばらく静かでゆっくりとした時間を無駄に過ごした。図書館は塔のようになっており、それぞれのジャンルごとに階が分かれている。高見から時折通る学生を眺める。時間にルーズで、服装も洒落っ気がなく、男ばっかりで、自転車にリュック。ゲーセンとネットが好き。数年でそうそう変わらないこの雰囲気に触れ、ああ帰ってきたのだとおちつく。横浜での仕事は少しせかせかし過ぎていたなぁ。就職活動もスタートダッシュが遅すぎたし、危機感もイマイチわかなかった。そんなことを思い出していた。
金沢の食の名物と言えば、和菓子と海産物というのが定番。しかし金沢工業大学の学生だった私から言わせてもらえばそれは観光客向け。
昼にはチャンピオンカレー(チャンカレ)を食べる。店がリニューアルしても出されるものは全く変わっていない。ドロドロした濃いカレーにLサイズのカツがのる。お好みでマヨネーズをかけるか、福神漬けの山盛りにする。金属製の皿にフォーク。これぞ知る人ぞ知る、金沢名物。これが工大クオリティ。最近は東京でも食べられるところがあるとか。一度目にその味に驚愕し受け付けず、二度目に味を理解する。三度目以降は病みつきになり、1日2食3食でもOKという信者まで現れるほど。私はそれほど濃いファンではなかったが、たまにこれが食べたくなるのだから不思議なもので。
そしてもう一つの金沢名物は8番らーめん。石川県の人は案外ラーメン好きなようなのですが、全国の有名どころのラーメンを食べ歩いてもやはり8番が一番うまいという人の話を聞いたことがある。1番ではなく8番というのは、国道8号が由来。野菜、とくにキャベツがたっぷりのった8番らーめんにはどのメニューでも必ず8と書かれたナルトが乗る。これもそんなにおいしいと思えないのですが、なぜかたまに食べたくなる。
そして金沢を満喫したあと、再び横浜行きの夜行バスに乗り込むのでした。