600℃の威力

荒削り中の品物

今日は旋盤で荒削りの仕事をしていました。旋盤には荒削り、中削り、仕上げ加工と3つくらい工程があるのです。荒削りは仕上げの前にある程度形を整えるための工程で、やや早く大きく削り、その代わり表面が少し粗いのです。まぁ、粗いと言っても見た目ピカピカしているし、さわれば滑らかに思えますけど。φ180mmの丸棒をφ105mmまで削ったので、相当削りました。図面には95.5mmと指示してありましたが、そこは精度が求められるので仕上げはまだ任せられません。
この作業の途中、切りくずがどっさり出てきました。そのままにしておくと機械に詰まってしまうので定期的に取るのです。しかしなかなか動いてくれない。ちょっと押してみようかと手でサッと触れたその瞬間、ジュッと。軍手をはめていて、かつ0.2〜3秒程度しか触ってないのに速攻軽くやけどしました。なんと。。。ベテランの人にそのことを話したら、「切りくずは刃との摩擦で瞬間600℃にもなるんだからそりゃ火傷するわ」と。細かいクズなのですぐ冷えてしまうのですが、切削直後に触れば火傷も免れない、と。幸い大したことはなかったのですが、どんなところに危険があるか分からないってのは恐ろしいなと思ったのでした。。。