設計者に必要な材料の基礎知識

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設計者に必要な材料の基礎知識―これだけは知っておきたい機械材料の知識とデータ (実際の設計選書)

設計者に必要な材料の基礎知識―これだけは知っておきたい機械材料の知識とデータ (実際の設計選書)

元ソフトウェア開発者の私が全くの畑違いである金属加工業へ挑むために読んでいる本、第二弾。
金属加工をするにあたって、加工物の素材が何であるかは重要な問題。私は以前まで鉄、ステンレス、アルミくらいにしか違わないと認識してましたが、同じ鉄(鋼)でも驚くほど種類がある。そもそもこの分野は「材料工学」という工学における一つのジャンルが出来るほど大きな問題。そんなものを1冊の本に収めるというのはかなり難しいと思われるのですが、必要最小限の知識が幅広く網羅されていてかつ図表を用いて分かりやすく表記されているので、入門書に最適だと思いました。ただし、説明しようとしているものそのものが難しいので、かみ砕いて書いてあってもやはり難しい。。。
中身は化学の教科書を金属に特化したような感じでした。かなりの数の原子(鉄,炭素,銅,アルミニウム,マグネシウム、チタン、ニッケル、ケイ素、クロム、モリブデンバナジウム、硫黄、リン)それに化合物が登場する、結晶(立方面身体とか)、状態(フェライト・パーサイト・マルテンサイトなど)金属結合化学結合(高分子ポリマー)、極低温・高温での特性などなど。本当に専門書です。まぁでもこうやって私が書けるという時点でそれなりのわかりやすさがあったのかなぁ、と。
特に鋼、ステンレス、アルミ、プラスチックについて詳しく解説は特筆に値するものと思います。
ちなみに私が前読んだ、『設計者に必要な材料の基礎知識』シリーズものとしてこちらもお勧めです。
id:amiya1509:20060718 設計者に必要な加工の基礎知識―これだけは知っておきたい機械加工の常識 (実際の設計選書)