かもめ食堂

かもめ食堂 [DVD]

フィンランドのヘルシンキで食堂を営んでいるサチエ。なんとなくフィンランドに来て店を開いてしまった彼女の元に、同じようになんとなくフィンランドに来てしまったミドリとマサコが店を手伝うことに。ちょっと変わった三人組だが、温かくもちょっと変わったお客さんたちが店に少しずつ集まるようになる―。
舞台はフィンランドですが、邦画です。字幕版で見ても、ほとんど出てくる言語は日本語だったり。独特の間が特徴の、この映画は実にゆっくりとしている。フィンランド人の気質というのがゆったりとしているのでしょうか。ちょっと印象に残ったセリフを引用。
「フィンランドってなんでこんなにゆったりしているんでしょうか？」「モリガアルカラ」
ああ、なるほど。森があるからですか。確かに。
ちょっとゆっくりし過ぎていて退屈に思える場面があるのも事実。しかしそれがこの映画のカラーなのでしょうね。退屈と取るか、ゆったりした時間を満喫できたと取るかは見る人次第。原作の小説という、文章で表現されているならこのカラーが際だつのかもしれません。★３つ。