精密加工は疲れます

相変わらず年度末の仕事が忙しい感じのamiyaです。
まぁ、こんな状況下だから私のところにも少しは難しい仕事が回ってきます。仕上げ加工で直径100mm(公差-0.028〜-0.063mm)のピンとか加工してます。仕上げは誤差の範囲に収めるのが難しいので初心者の私にはしばらく回ってこなかったのですが(ていうか、失敗しすぎた)、使えるものは猫の手も借りたい状況下なので私もかり出されるわけです。
何しろこの品物でいうならば0.035mmの範囲でしか狂いが許されないのでとにかく気を使います。マイクロメーターという高精度な測定器はちょっとナナメになってたり円筒に垂直に当たっていないだけで軽く0.20mmくらいは狂うので正確な値を調べるために相当集中力が必要になるのです。
私の使っている旋盤は型が古く相当ガタが来ているので、まっすぐ削ったつもりでも先が細くなったり(テーパになると言います)します。これではとても精密に削れないのでベテランの人に見てもらったら、旋盤を分解しました。ギアカバーを開けていくつかのねじを締め直し、心押し台の接地面を研磨し板を挟んで高さを調整したり、おもむろに旋盤自体をゴムハンマーでぶったたいたりして調整したら直りました。やっぱりベテランの力はすごい。いくら今時の人がデジタルに精通していても、こういうノウハウは全く分からないですからね。
とにかく、こんなことをやっているうちにいつも以上に疲れがどっと出る感じです。明日さくっと終わらせれば休みだ。。。