ネコを撮る

ネコを撮る (朝日新書 33)

ネコを撮る (朝日新書 33)

動物写真家(特にネコ?)の岩合光昭さんがネコを上手く撮るための秘訣を書いた本。
私は動物写真家ではないしなるつもりもないけれど、ネコ好きであることは否定しない。犬とニワトリを飼っていても、うちの庭にやってくる野良猫やどこかの飼い猫の方が可愛いとさえ思っているくらいだし。ただ、警戒心の強いネコたちはすぐ逃げてしまうので、この本に彼らとお友達になるための方法があるかも知れないと思って買ったのがきっかけ。
まぁいろいろとためになることが書いてあるけれど、強引に一言で言うなれば「ネコのことを第一に考える」ということが重要らしい。「私はこんなにネコが好きなのに、ネコは私のことを好いてくれない」などと自分本位で考えていてはいつまで経っても仲良くは出来ないわけだ。ネコの機嫌を損なったり恐怖心を抱かせる行動は取らず、ネコが安心できる距離感や関係を考える、と。うん、ためになるねぇ。
簡単に出来るテクニックとして「ネコの前を何度も往復して通り過ぎ、敵意がないことを知らせる」というのがあるので、実際試してみた。すると意外なほどうまくいって、いつもより近くに寄っても逃げなかった。これだけでもこの本を読んだかいがあったというものだと思ったのです。