役目を終える

お盆休みまで後もう少し。こんな時期ですが、ウチの工場では少しバタバタとしてたりします。
というのも、ウチの工場にある大型旋盤が寿命で使えなくなってから1年以上放置されていたのですが、ついに処分することになったのです。いくら使えなくなったからと言っても、地面にアンカーボルトというもので完全に固定されており、運び出すにも相当な重さになるのでおいそれとは移動できない代物なのです。
私は一度も使ったこともなく工場内の背景くらいにしか感じていませんでしたが、いざ無くなってみるとその存在感をひしひしと感じます。そしてその運び出した後のスペースはすごくスッキリしてしまいました。
製造年月日のタグには1969年と記されており、つまりは38年間働き続けたということになるのですね。といっても去年には稼働停止していたので37年か。それでも私の生まれる遙か前ですから。役目を終えたこの機械に、本当にお疲れ様と言いたい。
今は野ざらしにされたこの機械、スクラップとして新たな鉄の素材となり、またどこかで生まれ変わるのでしょう。

普通は野外に置かない工作機械。緑を背景にこうしてみると違和感があるようでもあり、無いようでもある。不思議な感覚。

古びたプレートに歴史を感じる。「WAKEN KIKO」「1969.07」などと読みとれる。

本当にお疲れ様。