スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 (2枚組)

舞台はロンドン。悪徳判事に無実の罪を着せられ妻を取られたベンジャミン・バーカーはスウィーニー・トッドと名を変え再びロンドンの街に戻ってきた。彼は判事に復讐すべく理髪師の仕事を再開し、そして待った。判事の喉元に愛用のカミソリを突き立てるその時を。

最初、DVDパッケージを見たときにホラーだと思って借りたのですが、どちらかというとホラー色は薄かった印象。まぁグロテスクなシーンもあるのですが。それとミュージカル調。もともとの原作がミュージカルらしいというのは見終わってから知った話で、見てみて意外という点が二つでした。
結論から言えば、この映画すごく好み。ストーリーは分かりやすく、コミカルとシリアスとサプライズがほどよくブレンドされた偏りのない面白さ。全編通して青白いというか薄気味悪いような映像演出もイイ。役者さんも全員よかったなぁ。特に主役のジョニー・デップがイカツイ無表情で雰囲気を出しているあたりが非常にカッコイイ。話のテンポもいいし、中世ロンドンの裏路地という雰囲気もまた素敵。
ちょっとでもグロテスクなシーンがあるとダメ、と言う人以外にはオススメ。まー、グロテスクなシーンもそれなりにソフトな表現にしているとは思うのですが。それにしても、ロンドンって街はなんでまた霧とか殺人事件とか幽霊のうわさ話とかが似合うんでしょ。