空想科学読本6

空想科学読本6

空想科学読本6

漫画やアニメ・特撮ものといった物話を科学的に分析するとどうなるか、という視点で考えて楽しむという柳田理科雄先生の「空想科学読本シリーズ」の最新刊で、発売日は2008年7月。柳田理科雄先生は私の尊敬している人のひとりなのです。
この本は全国の高校・高専向けに発行している「空想科学図書館通信」という週刊FAX通信に書かれたものの書き下ろし。読者からの質問に答える形で41個のテーマについて書かれている。というか先生、いつの間にかそういう週刊のお仕事してたんですね。
質問の内容をかいつまんで紹介すると

などなど。
先生の今まで扱ってきたテーマというのはウルトラマン仮面ライダーなどの古いものが多かったのに対し、この本では比較的新しいジャンプとかのネタなんかが多かったりして読みやすかったのです。
個人的には「テニスの王子様の不二先輩が使う「白鯨」という技は可能ですか?」という質問に、毎秒840回転のバックスピンを掛ければ可能で、宙返り軌道を経て相手コートのギリギリに入る、という結論がすごいと思った。
かなり強引な結論に持っていくところもあるけれど、非常に面白い本でオススメです。

*1:人体の材料は土中や大気中にもある、が体育館5杯分もの空気から必要な元素を抜き取って他は捨てると効率悪すぎ…。というか苦労して作ってもすぐにボンと消えるなんてもったいなさ過ぎ

*2:メーヴェの急加速に耐えるのと山犬の疾走にしがみつく、どちらも相当な握力が必要。メーヴェで100kg、山犬で230kgの握力って

*3:噛む力が35tあれば可能