徳山高専殺人事件

ここ最近テレビを賑わしている、山口県の徳山工業高専殺人事件。夏休み中の研究室で起こった女性との殺害は何とも痛ましい事件です。容疑者の男子生徒は自分のバイクで逃走しているというので、事件解決は時間の問題でしょう。
しかしね、この事件。なんかちょっとしたサスペンス風の臭いがするのですよね。
―夏休み中の人気のない校舎で、カギを持っている生徒は被害者の女性のみ。事件後、研究室には鍵がかけられていました。関係者を集めたところ、行方しれずの男子生徒が被疑者に。しかも自分のバイクに乗って逃走。おそらく彼が研究室のカギを持っている。これはまさに密室殺人。この後の展開は、被疑者の少年が「取り返しの付かないことを…彼女のことを好きだった…云々」などと遺書を残し自殺。カギは彼の服のポケットから発見。なんともやりきれない雰囲気になりそうになるが、ここで名探偵が「犯人は他にいる」と騒ぎ出すのです。
まさか、関係者でただ一人行方知れずだから犯人、などと短絡的に考えて捜査しているとは思えませんが、彼を犯人と決めつけるのはまだ早いですよ。特に、海外へ行っていたという研究室の教授、ちゃんとアリバイを調べて下さいね。本当に海外にいたのか、あるいは事件当日なんとかして往復できなかったか。研究室のカギを持っている教授は密室殺人の謎をとく、まさに「鍵」を握っている気がします。