ホームの利とホスト国のマナー

今日、初めて世界バレー見ました。私は別にバレーはあまり興味がないので本当にちょっとだけでしたけど。この日本で行われている日本対エジプト戦で私は、普段サッカーの国際試合では見たことのないような光景を目にして驚きと失望を感じテレビを消したのでした。
その光景というのが、会場が試合中に応援を煽っていたこと。会場の放送を使い、「ニッポン!」とコールが掛かると観客も「ニッポン!」と応援。会場が「ゴーゴーニッポン!」とコールすると、観客も「ゴーゴーニッポン!」と。ホントね、すごく気分悪かった。このホスト国はなんて全体主義国家?てな感じに。
日本で行われているのだから、日本の応援をもってホームの利とするのはいいのです。場合によっては少々過激に、相手国にプレッシャーを与えるくらいでもアリだとは思う。しかしそれはあくまで観客の論理。会場、もといホスト国というのはゲスト国に対してもてなしの心を持って対応する義務があると思うのです。試合会場が開催国・参加国のどちらにも有利にならないようにすること。参加国の練習場所・練習時間を確保すること。十分な控え室を用意すること。宿泊場所を確保すること。一部の過激なファンから選手を守り、警護すること。どれも当たり前の話であって、わざわざ語るまでもなくそういう裏方を見たわけではありませんが、少なくとも私が見たごく表面上の一部である「ニッポン!」コールはホスト国のもてなしの心はみじんも感じられなかった。
サッカーの国際試合を見ていると、確かに大会運営もろもろを含めてホームの利とする国もあったりするのです。練習場所がないなどの不備はともかく、ほとんど嫌がらせに近いようなことをする場合も。ホテルの前で一晩中騒いで選手を寝不足にさせた2002年W杯の韓国や、愛国無罪を叫んで選手バスに襲撃を掛けたアジアカップの中国のような国が実際にある。意図的に警護をしないことによる、ホームの利の誘導。まぁそういうのに比べれば日本のそれなんてかわいいものなのでしょうけど、向いているベクトルは同じような気がします。そういう行為はスポーツ二流国に任せておけばよいのであって、少なくとも日本はそういう国ではない。
と思ったら今回の運営はTBSなのですね。ただそれだけでこの件には納得してしまう気が。ボクシングといいバレーといい、ゲスト国はもちろん自国の観客さえバカにしたようなTBSにはうんざりです。まさにスポーツ二流放送局であり、大きな大会の運営には20年は早い。
今回の話は、ただ「会場で応援を煽ってた」という小さな事からちょっと飛躍しすぎた感じもありますが。とにかく、ホスト国として恥ずかしくない大会運営をして欲しいということが言いたかったのです。