日展@東京都美術館

上野公園の紅葉

普段美術に疎い私ですが、日本最大級の美術展覧会である日展が開催されるという話を聞き行ってみました。
社団法人日展は日本最大の美術団体で、その展覧会である日展はその中堅・新鋭を取り上げた美術展らしいです。日本画・西洋画・彫刻・工芸品・書とオールジャンルの作品が合計3000余品出展されています。
なにしろ数が多いので、一作品にじっくり見入る時間は無し。少し歩き疲れました。誰か特定の人の展示会ではなくそれぞれが一点ものを出すわけで、それぞれが渾身の一作を出してきます。絵のサイズもみな大きいものばかり。
日本の自然画で多く描かれる山や農村・漁村、森などを見ると、自然っていいなぁって思います、ホント。私がなんかいい、と感じた作品はみんな作者が京都の方なんですよね。自然や寺社仏閣などの情緒あふれる風景が、京都の人の美的センスを研ぎ澄ましたりするのでしょうか。逆に街をテーマにした作品を描いている方の多くが東京や神奈川の人。橋とか道路とか渋谷の町並みなんてのも美術になるのですよね。自然の作り出す曲線に対し街の直線的な風景は少し味気ない感じもしましたが、挑戦的で新鮮な感じに映りました。
人物画で面白かったのは描かれた女性の服装。絵画になる女性の服装なんてのはドレスや薄布・裸体が主流なんだろうと思っていたのですが、いや普通のそこらで見かけるような服でした。Tシャツとかキャミ、それに迷彩パンツなんてのが今風の絵画に自然にとけ込んでいて良い感じでした。
美術館なんで当然撮影禁止。というわけで上野公園の紅葉がきれいな並木道を撮影。雨降ってたけど、それがまたキレイ。