材料価格の高騰は他人事じゃない

今年最初のお仕事ネタ。1月ももう10日だが、やっとこさ正月休みが抜けてきた感じです。
今日、事務所にて商談中のお客さんが溜息混じりにこんな事を漏らしてました。
「最近は材料の値段が上がっちゃって頭痛くなっちゃうね」
聞けば、鋼の材料価格は最安値から見たら2倍近くの値で取引されているらしい。一時ひどい高騰と言われていた銅・アルミの価格はやっと最近上げ止まってきたが、それでも高止まり。ニッケルやモリブデンを含んだ合金が特に高く、ステンレスも高い。切り屑などのくず鉄価格すらじわりと上がってきているらしい。これら材料費の高騰は原価に大きく響きます。
もっとも、私みたいな末端には材料費なんてあまり意識したことがないのです。中国が建設ラッシュで鋼の価格が高騰しているというニュースを、大変だなぁと聞いていたくらいで。取引値が上がっているなら、どこぞの鉄鋼メーカーが増産でもするんじゃないですか?と聞いてみると、そうホイホイと増産なんか出来ないと一蹴されました。そもそも鉄鉱石が品薄状態なのだから、メーカーの増産いかんで済む問題ではないのだそうで。
そんな話をちょっとボケーッと聞いていたのですが、この一言でいきなり現実に引き戻されました。
「失敗なんかしたら大変だ、なぁ?」「えっ?そ、そうですねハイ…」
…ごもっとも。失敗できないのはそりゃいつものことだけど、失敗したときの傷口が大きくなるってのはやっぱりプレッシャー掛かるなぁと。上は上で悩みますが、私のような新人は新人でまた材料費の高騰に悩むのでした。