劇場版 新世紀ヱヴァンゲリヲン:序(劇場映画)

どこか影のある少年碇シンジはある日突然父に呼び出され、巨大な人型決戦兵器「エヴァンゲリオン初号機」のパイロットになってしまう。人類を滅亡に導くとされる「使徒」と呼ばれる敵を相手に戦いながらも、耐え難い恐怖や報われない虚しさに「なぜ自分はここにいて、エヴァに乗っているんだろう」と葛藤する。
テレビアニメシリーズの冒頭〜ヤシマ作戦までを描いた4部構成の第一作目。

公式にはテレビシリーズとは別物の最新作、とあるが今回のはほぼテレビ版と同じ内容。同じ場面が展開されるが、全シーン描き直しなのかなと思うようなクオリティに驚き。時間の都合で所々カットされているのに、重要な場面では惜しげもなく新カットが追加されている。私はテレビ版も見ているけれど、このリメイクには満足。話を破綻させたり違和感を持たせるような追加や削除はないし、むしろこの作品のテーマに掛かる部分に大幅加筆されているところがGood。
同じリメイクで言うと「劇場版パトレイバー」のようにカッコよさ追求でテレビ版と全然違うということもないし、「機動戦士Zガンダム」のようにテレビそのまま+全然別の画調の新カット挿入というような訳でもない。リメイクとしては最もいいバランス何じゃないかと思うのです。たぶん、原作を知っている人も知らない人も納得の出来かと思います。
次作の「破」では新作の名の通り、テレビとは全く別の新展開があるらしいのでそちらも期待。今度はリメイクではないようですからね。