鹿島アントラーズ 天皇杯試合後の彼

表彰式、写真撮影、選手たちのグランド一周が終わった後に選手が引き上げて、そこからもう一つ事件というか出来事が。移籍が噂されてる柳沢へのコールがコンサートのアンコール並に15分?20分くらいは続いてたのです。このままではいつまでも終わらないというくらいの雰囲気になった頃、本人が登場。
とりあえずお茶を濁して帰るのか、それとも「オマエラ最高!俺は残るぜ!」と言ってくれるのか。私はわざわざ出てきてくれたので後者を期待していたのですが…。彼は着ていたユニをスタンドに投げ入れ、スパイクも投げ入れ、深々と頭を下げて消えていきました。それが彼の選択。ここまでするということは、もう心は決まっているのですね、寂しいですが。
こんなにも愛してくれるサポは他のチームにはいないでしょう。鹿島にいる限りはクラブも彼を全力でサポートしてくれるだろうし、移籍することはメリットよりデメリットの方が遙かに大きい。でも柳沢もそれをきっと分かってるはず。全てを覚悟の上で、あえて茨の道を進むつもりなのでしょう。たとえ鹿島に帰れなくなったとしても。悲しいけれど、彼の覚悟の行く先を私は見届けることにします。